大阪桐蔭・西谷監督 春夏V10に「年輪できてきた」 前チーム甲子園に出場させられなかった無念も晴らした
「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭7-3智弁学園」(31日、甲子園球場)
近畿対決となった決勝で、大阪桐蔭が7-3で智弁学園を下し4年ぶりの優勝を果たした。史上最多に並ぶ5度目で、夏を合わせた史上2位の優勝回数は10に達した。同点とされた直後の七回に、主将の黒川虎雅内野手(3年)の2点適時打などで4点を奪い、決勝では負けなしの10連勝。
栄冠をつかんだ教え子たちの手で、西谷監督は5度宙を舞った。強攻策が功を奏すなど、名将らしくタクトを振って頂点に導いた。
同点とされた直後の七回無死一塁でバスターエンドランを指示し、仲原慶二外野手(2年)の中前打で無死一、二塁と好機を拡大。その後の4得点につなげた。イニング先頭の出塁が4度ありながら犠打はなし。「春は動かした方が何か起こる確率が高い」と百戦錬磨の経験則が活きた。
前チームは春夏連続で甲子園出場ならず。「自分の中でも結構ダメージがきた。なんで勝たせてやれなかったのか。申し訳ない気持ちが強かった1年だった」と自責の念に駆られた。勝利の重圧がつきまとうのは強豪校の宿命。「欲深いので毎回(甲子園に)行きたい」と門をたたいた選手に頂点の景色を見せることに全力を注いだ。
自身は甲子園歴代最多75勝で勝率・833となり、9度目の甲子園優勝に。「歴史の浅い学校ですがやっと年輪ができてきた」とうなずく。「11回目(の優勝)の話ができるように、また再出発したい」。視線はすでに3度目の春夏連覇に向いていた。
