大阪桐蔭・川本 藤浪超えの2年生で14K 150球の熱投「これまで100球を超えたことがなかった」
「選抜高校野球・1回戦、大阪桐蔭4-0熊本工」(24日、甲子園球場)
3試合が行われ1回戦最後の試合に登場した大阪桐蔭は、川本晴大投手(2年)がセンバツでは同校の2年生初となる完封を果たし、同校のセンバツ最多タイとなる14奪三振という衝撃の快投を披露した。2回戦では中京大中京が帝京に競り勝ち、史上最多の選抜大会勝利数を60とした。八戸学院光星は滋賀学園とのシーソーゲームを5-4で制した。
1回戦の大トリ、スーパー2年生の完封劇に甲子園の大観衆がくぎ付けになった。192センチの左腕から次々と三振を奪う。川本が鮮烈な甲子園デビューを飾り、1勝を導いた。
大事な初戦の先発を告げられたのはこの日の朝。「一番いい状態だと思ったので。あとはつなごうと思っていました」と西谷浩一監督(56)。「先輩たちが守っている。思い切って投げてこい」と送り出した。1点を先制した初回。緊張していた川本だが、先頭打者に自己最速を更新する147キロをマークする抜群の立ち上がりだった。
やや暴れ気味のボールもバッテリーでうまく生かし、無安打投球を継続した。六回2死で左前打を浴びて途絶えたものの、2死一、二塁で4番を遊飛。七回2死三塁では「自分の球を投げろ」と伝令を受け、山岡勇陽内野手(3年)を思い切り投げ込んだ直球で二飛に打ち取った。
後ろの投手陣はスタンバイしていたが、「全然大丈夫です」と九回もマウンドへ。最後はスライダーで空振り三振に仕留め3安打完封。大阪桐蔭の2年生がセンバツで完封するのは初の快挙で、驚異の14奪三振も同校のセンバツ最多タイの記録だった。150球の熱投に「これまで100球を超えたことがなかった。疲れましたが、粘って投げることができた。14三振はびっくりです」とはにかんだ。
1年生の時、担任だったという西谷監督は「天真らんまんで物おじしない」と川本の性格を明かす。3季ぶりの甲子園で初戦突破を導いた教え子に「最後までよく投げてくれました」と目尻を下げた。指揮官自身は歴代1位更新の甲子園通算71勝をマーク。大阪桐蔭通算10度目の甲子園優勝まであと4勝だ。「まだ優勝なんて言える状況までいっていない。次の試合しっかりやるだけ」。一戦必勝で積み重ねていく。
◆川本 晴大(かわもと・はると)2009年9月9日生まれ、16歳。埼玉県飯能市出身。192センチ、95キロ。左投げ左打ち。投手。小学1年から泉ホワイトイーグルスで野球を始め、中学1~2年は武蔵嵐山ボーイズ、中学3年は東京城南ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年の秋季大阪大会で背番号11。同年秋季近畿大会で背番号10。50メートル走6秒8、遠投100メートル。
◆大阪桐蔭投手の1試合奪三振数 藤浪晋太郎は春に限ると12年の1回戦・花巻東戦での12奪三振が最多。夏は12年の2回戦・木更津総合戦と決勝・光星学院戦での14奪三振が最多。前田悠伍は23年春の2回戦・敦賀気比戦で14奪三振をマーク。なお、春夏通じて同校最多は05年夏の2回戦・藤代戦で辻内崇伸がマークした19奪三振。





