日本ハム 有原奪還へ 複数年大型契約で合意 6シーズンぶり古巣復帰 悲願Vへ伊藤と最多勝コンビ誕生

 日本ハムがソフトバンクを自由契約となった有原航平投手(33)を獲得することが25日、分かった。複数年の大型契約で入団合意に至った。来季は2020年以来、6シーズンぶりの古巣復帰となる。今季終盤まで激しく優勝を争ったライバルから、2年連続最多勝右腕の引き抜きに成功。来季が就任5年目となる新庄監督にとって、悲願の優勝へこの上もなく大きな補強となった。

 惜しくも届かなかった優勝をつかむべく、強力なピースを呼び戻した。6シーズンぶりの古巣復帰。かつて日本ハムの先発投手陣を支えた有原が、北の大地に帰ってくる。

 来季は新庄監督の就任5年目。今季激しい優勝争いを繰り広げた王者ソフトバンクから、2年連続最多勝を挙げた戦力をそのまま引き抜けたことは大きなプラスだ。有原と伊藤の“最多勝コンビ”は他球団にとっても脅威となる。

 有原は早大から2014年度ドラフト1位で日本ハム入団。1年目から8勝を挙げて新人王に輝くと、15勝で最多勝のタイトルを獲得した19年を含む3度の2桁勝利をマーク。在籍6年間で60勝を挙げた。20年オフにポスティングシステムを利用して米大リーグのレンジャーズに移籍。2シーズンで3勝にとどまると、23年にはソフトバンクに入団して日本球界復帰を果たした。

 ソフトバンクでは3年連続で2桁勝利を挙げ、今季は14勝で2年連続の最多勝。リーグ2連覇と5年ぶりの日本一に貢献した。3年契約が満了となり、メジャー再挑戦も視野に今月2日に自由契約に。ソフトバンクも残留交渉を続ける中、移籍後も良好な関係を保っていた日本ハムからのオファーに復帰を決めた。

 日本ハムは今季、エースの伊藤が14勝を挙げて2年連続最多勝と初の沢村賞を受賞。26歳の北山が9勝、21歳の達が8勝、22歳の福島も5勝と、先発陣で若手が台頭した。そこにNPB通算98勝の実績と経験があり、16年の前回優勝にも貢献するなどチームを熟知する有原が加入することで、申し分のない陣容が整う。10年ぶりのV奪回へ、この上なく頼もしい存在が加わる。

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