52歳イチロー氏 太もも肉離れ 走塁実演できず「自分に残念」九州国際大付高指導3日前に悪夢
米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチロー氏(52)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が24日から2日間、福岡県北九州市などで九州国際大付を指導した。19日に閉幕した明治神宮大会で初優勝を飾った選手たちを祝福。訪問前の練習で左太もも裏の肉離れを負い、恒例となっている走塁の実演ができないことを謝罪する異例の場面もあった。高校生の指導は2020年から6年連続13校目となる。
指導初日、思わぬ事実を明かした。イチロー氏は「本当に僕のミスというか、謝らないといけないことがあって…」と切り出すと、「3日前の練習で、強度の強いランニングで太ももを肉離れしてしまって。『走る』はできない。自分に残念な気持ちになっています」と告白。先月52歳を迎えたレジェンドのまさかの謝罪からスタートした。
アクシデントは同校の力を知ったからこそだった。訪問理由は、日米で野球殿堂入りを果たした今年、オリックス時代の恩師である故・仰木彬監督の故郷で次世代の子どもたちと向き合いたいという思いから。試合の映像をチェックした上で「準備しておかないと、みんなについていけないと思って」と明かし「今までと違って、僕が勉強しに来たというスタンス。秋の日本一のチームがどんなものなのか、(他の)高校生たちに伝えるために」と説明した。
全力疾走できない中でも、プロ注目の牟礼翔外野手(2年)とキャッチボールを行ったり、フリー打撃の実演では計56スイングで7本の柵越えを放ったりと惜しみなく技術を伝授。米国の大学へ進学予定の3年生から質問を受けるなど、多くの生徒と言葉を交わした。
2日間の指導を終えると、来春の選抜大会出場が当確となっている同校へエールを送った。「これが日本一かと納得のレベルだった。センバツは当然、優勝候補の筆頭。断トツに結果を残してください」。熱い思いを受け取ったナインが“イチ流”を目指す冬を迎える。
