巨人・阿部監督 長嶋さんに日本一届ける「心配して見てくださっていると思う。それに応えられれば」
6月3日に89歳で死去した「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんのお別れの会が21日、東京ドームで開催された。午前の関係者の部には野球界をはじめ政財界などから約2800人が参列。元巨人でまな弟子の松井秀喜氏(51)、“ONコンビ”として活躍した王貞治氏(85)らがお別れの言葉を述べ、ドジャースの大谷翔平投手(31)やマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(52)からはビデオメッセージが寄せられた。誰でも参列できる午後の一般の部には約2万2800人が来場。関係者の部を2階席で観覧した約6800人を含めて、計3万2400人が長嶋さんをしのんだ。
お別れの会に出席した巨人・阿部慎之助監督(46)はミスターが残した意志を継承し、巨人を勝利へ導いていく思いを新たにした。
多くの参列者が別れを惜しんだ式典に参加し「本当にスゴい方なんだなと。分かってはいたが、あらためて感じさせてもらった」と感想を語った。阿部監督は長嶋さんが巨人監督時代の2000年度ドラフト1位で巨人へ入団。1年目から我慢強く起用してもらったことで、後に大打者の道を歩んだ。
「もう感謝しかない。僕も育てていただいた1人でもあるので」と阿部監督。今季はリーグ3位という悔しい結果に終わったが「心配して見てくださっていると思う。何とかそれ(長嶋さんの思い)に応えられれば」と、長嶋さんへささげる14年ぶりの日本一を目指す固い決意を示していた。





