侍打者に「8秒の壁」初ライブBPで新たなピッチクロック課題 打席前ルーティン、サイン確認 WBC連覇へ対応急げ
「侍ジャパン強化合宿」(8日、宮崎)
野球日本代表・侍ジャパンは8日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日・東京ドーム)に向け、宮崎市内で強化合宿3日目を行った。練習では初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)を実施。投手、野手ともにピッチクロック対応が急がれる中、森下、牧、岡本ら打者はネクストから走って打席に入った。「8秒の壁」攻略が攻撃の重要なカギを握る。
録画を2倍速で再生するように、グラウンドの選手がせわしなく動く。合宿3日目にして初の実戦形式練習。ピッチクロックは中堅スコアボード横、三塁側ネクスト後方の2カ所に設置された。投手は無走者ならボールを受け取ってから15秒、走者がいれば18秒以内に投球動作に入らなければ1ボールが宣告される。 合宿初日から対応が急がれた中、野手にも課題が散見された。打者は走者の有無にかかわらず、残り8秒までに打つ準備の完了が必要。間に合わなければ1ストライクが宣告される。打席に立った森下は「走者がいる場合は短いなというのはやってみて感じました」と語る。牧、岡本らも小走りで打席に向かうなど試行錯誤の時間に充てた。
他のケースでは西川が三塁コーチのサインを確認。打席に入った時点では「残り6秒」だった。想定するあらゆるケースを試し、井端監督も「時間がないですね」と痛感。「こちらからサインを(三塁コーチに)送って、打者に出すともう11、12秒(たっている)。こちら側も出し方を考えないといけない。そういう意味では試せてよかった」と収穫を語った。
「前の打者がアウトになって、スプレーかけて…となると、すぐに時間がなくなる。まずは打席まで早く行くこと。打席に行ってから自分のルーティンなり間合いをつくるのが大事かなと思う」
森下は肩にバットを乗せて待った時、構えたことになるかをスタッフに質問。「バットの面が投手に向いていればOK」と確認した。それでも素振り、屈伸など打席前のルーティンがあるだけに「いつも通りだと時間がオーバーしちゃう。減らさないといけない」と対応を急ぐ。打者に試練となる8秒の壁。乗り越えた先にWBC連覇がある。
◆ピッチクロック 投手はボールを受け取ってから走者がいない場合は15秒、走者がいる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない。打者と次打者の間は30秒以内。違反すると1ボールが追加される。打者は制限時間の残り8秒前までに打席に入って構えなければならない。違反すると1ストライクが追加される。




