広陵 無念の初戦敗退で来春センバツ絶望的 高川学園に完敗、松本監督「相手が強かった」曽根主将「決められなかった」

 「秋季高校野球中国大会・1回戦、高川学園8-2広陵」(25日、ユーピーアールスタジアム)

 1回戦4試合が行われ、部内での暴力事案で夏の甲子園大会を途中で出場辞退した広陵(広島)は高川学園(山口)に2-8で敗れ、来春の選抜大会出場が絶望的となった。二回に守備のミスが絡んで5点を先行されると、その後も追加点を許した。打線は相手を上回る9安打を放ちながら2点にとどまった。2年ぶりに秋季広島大会を制して臨んだが、無念の初戦敗退となった。

 降り続く雨を浴びながら、広陵ナインは本塁付近に整列した。一礼後、多くの選手がグラウンドに視線を落とす。「相手が強かった。完敗です」と松本健吾監督(34)。高川学園の前に投打で圧倒された。

 二回、守備のミスが絡んで一挙5失点。四回にはスクイズを決められ、突き放された。攻撃面では相手を上回る9安打を放ちながら2得点。曽根丈一郎主将(2年)は「決められなかった」とうなだれた。引退した3年生が応援に駆けつけたものの、決定打を欠いた。

 秋季広島大会の決勝でサヨナラ勝利。勢いそのままに臨んだが、初戦敗退に終わり、来春のセンバツ出場は絶望的になった。

 1月に発覚した部内暴力を発端に、中井哲之監督(63)が交代するなど新体制で臨んだ。「選手はこの秋、勝ちたいと思ってやってきた。(劣勢でも)最後まで一生懸命プレーできた」と松本監督。敗れはしたものの、諦めない姿勢が今後につながると評価した。

 バッテリーミスや走塁ミス、守備での落球などが目立った一戦。凡事徹底の必要性を再認識させられた戦いでもあった。これから訪れる長い冬。個々のレベルアップと、チーム力を底上げすることが聖地への道となる。

 曽根主将は「もっと意識を高く持ち、負けられない試合を想定して練習をしていく」と力を込めた。敗戦を新たな力に変えて、再スタートする。

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