ロッテ1位 健大高崎・石垣 佐々木朗希超える!「自分の魅力はストレート」 サブロー新監督2球団競合制した
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(23日、都内ホテル)
ぎゅっと引き締まった口元が、覚悟を示していた。オリックスとの2球団競合の末、ロッテから1位指名を受けた健大高崎・石垣元気投手(18)は「まさか1位で指名してもらえると思わなかった。先発で完投できるようなピッチャーになりたい」。憧れの世界への扉が、ついに開いた。
北海道登別市出身の最速158キロの本格派右腕だ。2年生だった24年には春の甲子園を制覇し、今夏は18W杯準Vに貢献。「1年生の春から試合で投げさせてもらって、とても濃い3年間だった」と、高校野球生活を振り返った。
ドラフト会議中はテレビ中継をじっと見つめ、名前が呼ばれても表情は崩さなかった。「監督さんから言われて、なるべく感情は抑えていた」。それでも、サブロー監督から「世界に羽ばたけるピッチャーに」と期待を込められると笑みがこぼれる。
理想像は佐々木朗希だ。昨オフに、ロッテからドジャースへ海を渡った先輩の背中を追う。「(佐々木投手は)軽く投げても、160キロを投げられる。超えられるように頑張りたい」。米大リーグで活躍するのが夢。「世界の投手といえば、自分と言ってもらえるようになりたい」と青写真を描いた。
「自分の魅力はストレート。(1年目は)体づくりをして、プロ初勝利を挙げられたら」。目標としている170キロは「絶対投げます」と宣言した。大きな夢を描く剛腕が、“シン・令和の怪物”になってみせる。
◆石垣 元気(いしがき・げんき)2007年8月16日生まれ、18歳。北海道出身。180センチ、78キロ。右投げ両打ちの投手。市立西小1年時に「柏木ジュニアーズ」で野球を始め、西陵中では「洞爺湖シニア」に所属。健大高崎では1年春からベンチ入り。今春センバツの準々決勝・花巻東戦で大会最速の155キロを記録。





