明大・大川が九回仁王立ち 4戦で5回無失点 5季ぶりの頂点へ「抑えて、勝って終わりたい」 今秋ドラフト候補・最速155キロ右腕

 「東京六大学野球、明大6-3法大」(12日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、明大が法大に先勝した。3-3の七回に代打・今井英寿内野手(4年・松商学園)が決勝2ラン。今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・大川慈英投手(4年・常総学院)が九回を三者凡退に封じ試合を締めた。立大は東大に快勝。今春に戦後18人目の三冠王となった山形球道外野手(4年・興南)が5打数5安打4打点と大暴れした。

 “守護神”が仁王立ちだ。6-3の九回に登板した大川が1回を3人斬り。開幕から抑えとして4試合に登板し、計5回を無失点とした。

 「リリーフ陣が頑張ってつないでくれたので、絶対に抑えてやるという気持ちで投げました」

 150キロ前後の直球で押し、先頭から2者連続三振。最後は149キロで中飛に仕留めた。3試合連続で3点差で登板しており全て“セーブ成功”。「(1、2カード目の)東大、慶応戦より確実に上がってきていますし、良い球が投げられていた」と手応えを明かす。

 スカウト陣も絶賛する球威ある直球は「打者を差せる(差し込める)のが一番の強み」と自負するところだ。今春登板中に左足を骨折し、手術を経て迎えたラストシーズン。「有終の美というか。抑えて、勝って終わりたい」。5季ぶりの頂点へ「J」がけん引する。

 ◆大川 慈英(おおかわ じぇい)2003年10月28日、21歳。神奈川県平塚市出身。180センチ、75キロ。右投げ左打ち。なでしこ小2年から平塚リトルで野球を始め、浜岳中では湘南ボーイズに所属。常総学院では2年夏からベンチ入りし、3年春にセンバツ出場。父・政則さんは元格闘家、母・千穂さんはアトランタ五輪バレーボール日本代表。弟は東海大1年の慧(けい)投手。リーグ戦通算は登板29試合で45回2/3を投げ防御率3・15、56奪三振。

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