楽天・岡島 涙の引退試合 代打で有終安打 恩師・星野仙一さんに感謝「褒めてくれると思います」
「楽天3-2西武」(4日、楽天モバイルパーク)
記憶に焼き付けたい景色がにじんで見える。引退試合を迎えた楽天・岡島豪郎外野手が代打で中前打、直後の守備では右翼→左翼のラストダンス。「これが最後かと思ったら本当泣けてきて。もうあそこに立つことないかなとか、守備位置についた時も、この景色はないのかとか」。楽天一筋14年、戦い続けた本拠地に別れを告げた。
出番は同点の八回だ。代打で打席に向かうと、瞳が涙でいっぱいになる。それでも同じ群馬県出身、西武・高橋光成から中前打を記録。その回に勝ち越し、直後の守備ではファンに恩返しの外野“横断”で沸かせた。
分岐点となった13年、決起集会で当時の監督・星野仙一さんに「どこでもいいから使ってください」と直訴。右翼の定位置をつかみ、リーグ優勝&日本一を成し遂げた。感謝の思いは尽きないが、「『ガリガリだったおまえがよくここまでやったな』と褒めてくれると思います」。悔いはない。後輩らに託し、静かにバットを置いた。





