ヤクルト・村上 高津監督から「ムネ、おめえアメリカに行くのか?」公開質問にうなずく ファンどよめく 右翼席に「ありがとう」
「ヤクルト4-4巨人」(28日、神宮球場)
ヤクルトは本拠地最終戦で引き分けた。
試合後のセレモニーでは、退任が発表された高津臣吾監督がファンの前で挨拶。後ろに並んでいた村上宗隆内野手に、「ムネ、おめえアメリカに行くのか?」と問いかける場面があった。
球場がざわつく中、村上は笑顔で2度、3度とうなずいた。指揮官は「どうなるか分からないですが、あなたは常にスワローズの代表です。来年、どこでどんなプレーをしてもスワローズのファンの皆さんが温かく応援してくれる一年にしてください。頑張って下さい」とエールを送った。村上は帽子を取って頭を下げた。
村上は今オフ、ポスティングシステムを利用して、メジャー挑戦することが決定的。この日は今季の神宮ラストゲームで適時打を放ち、ファンを盛り上げた。セレモニー後、引き上げる際には帽子を取って「ありがとう」と右翼席に何度も手を振った。
高津監督はファンに向けた挨拶で、「非常に厳しいシーズンになり、ファンの皆さんには苦しい思い、悲しい思いをさせて責任を感じています」と振り返る一方で選手、裏方スタッフの労をねぎらい「皆さんと一緒に戦ったシーズン、必ず来年以降のステップになると信じています」と言い切った。
高津監督は昨年が2年契約最終年だったが、契約を1年延長して就任6年目のシーズンに臨んだ。だが、村上ら主力野手の故障が響き、投手陣の立て直しもうまくいかず、歴史的な低迷で最下位に沈んだ。次期監督は池山隆寛2軍監督(59)の内部昇格が最有力となっている。





