日本ハム V諦めん!代打・浅間がサヨナラ打「なげ~な」3時間54分乱戦にケリ ソフトバンクと3・5差
「日本ハム8-7ロッテ」(20日、エスコンフィールド)
勝負強さは天下一品だ。“仕事人”のひと振りがチームを救った。日本ハムは今季10度目のサヨナラ勝ち。3時間54分の乱戦にケリをつける打球が左中間に弾むと、浅間大基外野手の顔に満面の笑みが広がった。
同点の九回2死二塁から代打で登場。2ストライクからの4球目を捉え、前進守備の外野を抜いた。4失策などで5点リードを追いつかれ、スクイズ失敗も重なる展開。「なげ~なって。何してんだよと思いながら見てたけど、そのたまった気持ちが打席に出たんじゃないですか」と冗談めかしつつ「大きいっす。勝つことが何より大事」と白星の重みを強調した。
昨季CSファーストS第2戦でサヨナラ打。15日の西武戦では3カ月ぶりの1軍で即3ランを放った。シーズン終盤での存在感が際立つ。この日の一打も「考え過ぎても、ああいう場面で打てない。割りきって甘い球だけ待っていた」と冷静。プロ11年目の29歳は「いい経験も悪い経験もしてきたので」と少し胸を張った。
送り出す前に西武戦の逆方向へのアーチが頭に浮かんだという新庄監督は「浅間く~ん」と声を弾ませて笑顔。「よく決めましたね。もともと実力はある子なので」とたたえた。敗れたソフトバンクとは3・5ゲーム差に。指揮官は「勝ち続けて相手がどう転ぶかは、結果を見てみないとわからない。明日も取りにいきます」と力強く言った。奇跡の逆転Vへ、絶対に諦めない。





