ソフトバンクの勝負をかけた継投策が奏功 新庄ハム、とうとう力尽きたか~野田浩司氏の見方

 「ソフトバンク3-2日本ハム」(18日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクが逆転勝ちで優勝マジックを「7」とした。首位との直接対決に敗れてゲーム差を4・5に広げられた日本ハムは極めて厳しい状況に。デイリースポーツウェブ評論家の野田浩司氏は「ソフトバンクの勝負をかけた早め継投から大一番に臨む気持ちが伝わってきた」と語る一方、日本ハムに対しては残り10試合での“最後の抵抗”を期待した。

  ◇  ◇

 日本ハムはこれまで何度か苦境をはね返す底力を見せていたんで、今回の直接対決でも勝つんじゃないか、勝てば最後まで不気味な存在としてソフトバンクに対抗できると思っていただけに残念だった。

 8月22日から24日にかけての両者の直接対決では、日本ハムが3連勝してゲーム差を0・5にまで縮めていた。

 9月9日の直接対決では、あのモイネロを打ち崩して勝った。シーズン防御率0点台も視野に収めていたモイネロ相手にね。それも3点を先行されての逆転勝ちだったから、やっぱり今年の日本ハムは強いと感じた。

 しかし、ソフトバンクはそれ以上に強かったということでしょう。今年は故障者続出で、全員が戻ってきていないのに本当に強い。近藤は復帰しているが、まだ腰に張りがあるのか、この試合では無安打で4三振。なのにチーム力でいつの間にか試合をひっくり返している。

 終盤の八回に放った栗原の同点ホームランは大きいが、早めの継投策で勝負に出たベンチの判断も見事だった。そして、それに応えるだけの質の高いリリーフ投手陣もまた心強い限り。

 (先発した大関の不調で先制点を奪われたソフトバンクは、立ち直りが遅い同投手を三回途中でベンチへ下げ、松本晴-木村-ヘルナンデス-藤井-松本裕-杉山へとスイッチ。八回、栗原の同点アーチのあと押し出し四球で奪った勝ち越しの1点を守り切った)

 この試合が大一番であるということは日本ハムも意識していたはず。とはいえリリーフ投手の差が出たのか。(八回に登板して2失点の)古林は救援初体験。球の力を評価されての起用だったと思うが、裏目に出てしまった感じだ。

 17日の試合(楽天戦=宮城)でサヨナラ負けをして、移動日なしでの試合もこたえたのかもしれない。

 残り試合数はソフトバンクが12。10試合の日本ハムにとって4・5ゲーム差は厳しすぎる数字だが、今年の成績を見る限り不可能とも言い切れない。もう勝ち続けるしかないが、それができれば9月30日の最後の直接対決がまた楽しみになってくるんだけどね。

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