審判へ敬意を!イチロー氏が侍戦士に“注文”「『日本の選手は違うな』と向こうの選手が気づく」

 神戸市主催の「ICHIRO×KOBE【若者たちと一期一会のキャッチボール】-イチローに聞きたい-」が6日、神戸市の神戸新聞松方ホールで開催され、米大リーグ・マリナーズなどで活躍したイチロー氏(51)=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が市内の高校3年生6人とトークセッションを行った。

 緊張する高校生の前で米国野球殿堂入り式典のエピソードを披露。全て英語で話した約20分間のスピーチについて「命、削れますよ。スピーチで2キロくらい痩せる」とおどけて会場を笑わせた。

 審判への敬意がないとして、ビデオ判定導入後からアウト判定を受けてもすぐにベンチに帰らない選手が増えたことに苦言を呈し、WBCなど国際大会で戦う野球日本代表にはリクエストの有無にかかわらずアウト判定後は一度ベンチに戻ることを“注文”。「日本代表が徹底してやれば『日本の選手は違うな』と向こう(米国など)の選手が気づく。選手たちに期待したい」と話した。

 海外進学を考える生徒には「あっちでは主張したいことはしっかり主張した方がいい」などと助言。約90分間、高校生の質問に自身の経験を踏まえて答え続けた。

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