篠山産高・長沢監督が解任か 部員に暴力、指導から外れる

 部員に暴力を振るったとして、兵庫県立篠山産業高が同校野球部の長沢宏行監督(72)を指導から外していたことが26日、関係者への取材で分かった。事実上の解任とみられる。長沢氏は神村学園や創志学園を全国大会に導き、2022年10月から同校の野球部監督を務めていた。

 関係者によると、長沢氏は先月10日、同校のグラウンドで部員同士の紅白戦中、けがをしているのに試合に出ようとした2年生部員の頭や顔を複数回殴った。後日、別の教員が生徒の顔のけがに気づいて発覚。学校は部員への聞き取りを実施。長沢氏の暴行を目撃したり、聞いたりしたと証言する部員が10人程度おり、暴行の事実を否定する証言はなかったという。

 長沢氏は暴行の事実を認めているが「(体を)痛めているのに投げたらいけないという思いで指導した。正座させてちょっと頭をはたいた」と説明しているという。

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