日大三・近藤 沖縄尚学の応援“予習”で楽しむ「イメージは湧いている」 4試合合計396球も「そんなに疲れはない」

 全国高校野球選手権大会は23日、甲子園球場で日大三(東京)-沖縄尚学の決勝が行われる。22日は休養日で両校はそれぞれ調整。悲願の初優勝に挑む沖縄尚学の末吉良丞投手と新垣有絃投手の2年生コンビは、同学年で日大三の4番・田中諒内野手をマーク。21日の準決勝中には沖縄の街に人がいなくなったというほどの地元の期待を背負い、大一番へ臨む。日大三の近藤優樹投手(3年)は、沖縄特有の応援を“予習”して勝負のマウンドに挑む構えだ。

 イメージはできている。南国並みの日差しが降り注ぐ甲子園、鳴り響く指笛に「ハイヤ、イヤササ♪」のかけ声…。近藤はニヤリと笑った。

 「きょうも調べる予定はありますけど、イメージは結構湧いているというか、流れているモノにノるだけかなと」

 マウンド上での“ノリノリ”な姿が話題になっている。21日の準決勝でも、県岐阜商の応援団が演奏する「GOLDFINGER’99」(郷ひろみ)に合わせて笑顔でリズムをとった右腕。試合前日に学校所有のiPadで相手応援曲を検索したといい、決勝も“予習”して臨むつもりだ。

 この日はブルペンでの立ち投げで約15球を投じ最終調整。今大会は全4試合に登板し、2完投を含め計396球を投じてきたが「球数を投げている割には、そんなに疲れはないですし、張りも少ない」とコンディションは良好だ。対する沖縄尚学は150キロ左腕・末吉、146キロ右腕・新垣有の両2年生投手が軸。今大会では下級生の活躍が目立っただけに「3年生のプライドというか、負けてられない」と燃える思いを明かした。

 “助っ人”も駆けつけた。2001年夏の甲子園優勝投手で、オリックス、ヤクルトなどで活躍したOBの近藤一樹氏(42)が激励に。名前が一文字違いという縁がある大先輩からはフォーム面の助言をもらったという。近藤氏は完投でV腕となったが、「総力戦でやってきたので、任されたところを抑えるだけ。ここまで来たら緊張もないですし、楽しむだけですね」と右腕。高校生活の全てを出し切り、最後まで笑顔で聖地を堪能する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス