沖縄尚学 琉球旋風で夏初制覇だ うちなー大盛り上がり!那覇-関西間増便10分で完売 末吉「応援のパワーをプレーに」
全国高校野球選手権大会は23日、甲子園球場で日大三(東京)-沖縄尚学の決勝が行われる。22日は休養日で両校はそれぞれ調整。悲願の初優勝に挑む沖縄尚学の末吉良丞投手と新垣有絃投手の2年生コンビは、同学年で日大三の4番・田中諒内野手をマーク。21日の準決勝中には沖縄の街に人がいなくなったというほどの地元の期待を背負い、大一番へ臨む。日大三の近藤優樹投手(3年)は、沖縄特有の応援を“予習”して勝負のマウンドに挑む構えだ。
沖縄の思いを背負って大一番へ向かう。左腕・末吉&右腕・新垣有が共に決勝の舞台へ視線を向ける。目指すは同校初の夏の甲子園優勝。沖縄からの飛行機の臨時便も決まり、地元から駆けつける大応援団を背に2年生コンビが今夏最後のマウンドに立つ。
相手は強打を誇る日大三。中でも要警戒は同じ2年生で4番に座り今大会2本塁打の田中諒だ。今大会全5試合で登板している末吉が「(日大三は)4番の2年生が中心となった打線だと思います」と印象を語れば、山梨学院との準決勝で好救援した新垣有は「2年生ですよね。(同学年なんで)負けられない」とライバル視した。
熱気がすさまじい。日本トランスオーシャン航空(JTA)が22日から24日にかけて、那覇-関西間の臨時便として4便の増便を21日の準決勝直後から順次発表。公式HPでの発表から10分ほどで完売したという。
さらに準決勝中は沖縄の街から人がいなくなったとか…。JTA広報室によれば「那覇の皆さんは、ご自宅で試合をご覧になられたか家電量販店のテレビで観戦されていたようで街に人がいなく車も走っていないような状況でした。本当の話です」とビックリだった。
注目度の高さを肌で感じている。この日はノースローでフォームのバランスを確認した末吉は「応援のパワーをプレーに発揮できれば」。片や、ランニングなどで調整した新垣有は「(決勝戦は)やってやろうという気持ち」と表情を引き締める。あとは本番を待つだけだ。
準備に抜かりはない。比嘉公也監督(44)が身を正すよう決戦へ目を向けた。「(飛行機も)増便していただけたということで感謝したいですし応援の力は選手の力になってます。何とか応えられるように」。期待と注目が集まる今大会のフィナーレ。最後に聖地で琉球旋風を吹き起こす。
◆甲子園での東京VS沖縄対決 春夏合わせて11試合あり、東京が6勝5敗。夏に限ると3勝3敗。決勝での顔合わせは2010年春の日大三-興南が唯一のケースで、その時は興南が勝利。




