日大三 15年ぶり東京対決制す 2年生4番・田中諒が豪快ソロ!節目の高校通算20号「今までで一番飛んだ」

 「全国高校野球選手権・準々決勝、日大三5-3関東第一」(19日、甲子園球場)

 日大三が昨夏準優勝・関東第一との15年ぶりの東京勢対決を制し4強入り。21日の準決勝は日大三-県岐阜商、沖縄尚学-山梨学院で行われる。

 快音が響いた瞬間、3万1000人の視線が聖地の青空へと集中した。文句なし-。名門・日大三の4番を2年生で担う田中諒内野手が放った打球は、大きな弧を描き左翼席へ飛び込んだ。

 「(相手先発の)坂本くんの鋭いカーブを狙って打席に立ちました」

 4-2の五回2死。カウント3-1から、狙い通りに投じられた高めカーブを逃すはずがなかった。「たたくより、運ぶ意識」。低反発バットであっても関係なし。節目の高校通算20号ソロを放り込み「今までで一番飛んだ。良いスイングができた」とうなずいた。11日の豊橋中央との1回戦で放った決勝ソロに続く今大会2号。新基準バット導入後は初となる1大会複数本塁打を刻んだ。

 3年生がズラリと並ぶ打線の中心にいる。「打てなかった日の次の試合はすごいプレッシャーがあります」。重圧は大きい。それでも、それを背負うだけのポテンシャルは先輩たちも認めるところだ。西東京大会の開幕直前、練習試合で結果が出ず下を向いていた4番に、3番を打つ主将の本間律輝外野手(3年)は厳しい言葉をかけた。

 「『そういうことをしていたら、おまえだけじゃなくてチームが勝てない』と言いました。諒も変わってくれて4番の自覚が出てきた」

 15年ぶりの東京対決で主軸としての役目を果たし「次も自分のスイングをしたい」と田中諒。2011年以来14年ぶりの頂点へ、全力でバットを振り抜く。

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