京都国際の夏連覇ならず エース西村、壮絶に散るも涙なし「自分が打たれて申し訳ない」 山梨学院の猛攻をしのげず
「全国高校野球選手権・準々決勝、山梨学院11-4京都国際」(19日、甲子園球場)
京都国際の2年連続夏の甲子園制覇はならなかった。
エース左腕の西村が6回10安打9失点(自責点5)と打ち込まれた。1-0の二回、先頭の宮川に左越えに同点ソロを被弾。なおも3連打で無死満塁のピンチを招くと、三ゴロ本塁悪送球の失策で2点を失うなど、この回一挙5点を奪われた。五回には2四死球で招いた1死満塁のピンチで菰田に走者一掃の右越え3点三塁打を浴びた。六回にも1点を追加され、その裏の打席で代打を送られた。
打線は初回1死二、三塁で4番・清水の三ゴロの間に1点を先制。1-11の八回に1点を返した。九回も得点し、昨夏王者の意地を見せた。
試合後、西村は「自分が打たれて申し訳ない気持ち」と話し「2連覇する気持ちで1年間やってきた。秋、春、夏と自分のせいで負けてしまった。最後まで成長しきれなかった」。敗戦の責任を背負ったが涙はなかった。昨夏王者の重圧は「あった」というが「挑戦者、という気持ちでやっていこうと」と相手にぶつかったという。
今後については大学進学の意向を表明。「野球ができることが当たり前じゃない。感謝してやっていきたい」と前を向いた。





