叡明・田口遼平 投打で奮起 監督不在のどん底乗り越え悔いなし「自分の持っている以上の力を出せた」

 「全国高校野球選手権・1回戦、津田学園5-4叡明」(7日、甲子園球場)

 最後の瞬間は表情を失っていた。叡明(埼玉)は延長12回タイブレークの激戦の末にサヨナラ負け。自らの一塁悪送球の間に二走を本塁へ生還させた。「勝ちきれなかったですが、あれだけの試合ができたので」。悔いはない。「3番・遊撃」で先発出場し三回から登板した田口遼平内野手(3年)は確かな輝きを放っていた。

 二刀流で暴れた。先発・増渕隼人投手(3年)からバトンを受けて三回から登板。直球をはじめフォーク、スライダーなど変化球を効果的に使って9回を6安打4失点。打っては1点を追う五回に一時同点の左犠飛。延長十一回にも一時勝ち越しの右前適時打。存分に力を発揮した。

 どん底を乗り越えてたどり着いた甲子園の舞台。冬場に中村要監督(51)が練習に姿を見せなかった時期も。「監督の熱量と自分たちの熱量が合っていなくて」。選手たちの野球に対する姿勢に疑問を感じた中村監督によるショック療法。このことが田口らのモチベーション向上へつながる。グラウンド外では法大時代にスポーツ健康学部に在籍した6歳上の兄・公裕さんから食事面のサポートも受けた。家族の思いも胸にし戦ってきた。

 甲子園のマウンドから見た景色は格別だった。「自分の持っている以上の力を出せた」。春夏通じて同校初の甲子園。戦い終えて爽やかに笑う田口の表情が印象的だった。

 ◇田口 遼平(たぐち・りょうへい)2007年5月20日生まれ、18歳。埼玉県出身。171センチ、78キロ。右投げ左打ち。内野手。小学2年から千間台FBクラブで野球を始め、千間台中では埼玉SPヤングでプレー。叡明では1年夏からベンチ入り。

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