広陵 暴力事案に揺れながら初戦突破 エース堀田10K完投 中井監督「反省するべきことは反省してきて」
「全国高校野球選手権・1回戦、広陵3-1旭川志峯」(7日、甲子園球場)
1回戦2試合が行われ、広陵(広島)がエース堀田昂佑投手(3年)の3安打10奪三振1失点の好投で旭川志峯(北北海道)を3-1で下した。3月に暴力事案で日本高野連から厳重注意措置を受けていたことが明らかになる中、競り勝って、3年連続の夏の甲子園初戦突破を決めた。津田学園(三重)は延長12回タイブレークの末、叡明(埼玉)に5-4でサヨナラ勝ちした。天候不良のため、第1試合の横浜(神奈川)-敦賀気比(福井)、第2試合の高知中央-綾羽(滋賀)は8日の夕方の部に順延となった。
表情は変えず、クールに試合を締めくくった。27個目のアウトを奪った堀田が、小走りに整列に加わる。最後まで危なげなく相手を封じ、9回3安打1失点。10奪三振で完投勝利を挙げ「初戦を勝てて、すごくホッとしている。調子が悪いなりにコントロール良く投げられた」と汗を拭った。
四回、味方失策から先制点を献上。なおも1死一、二塁とされるも「最少失点で投げていく」と後続を寸断した。140キロ台の直球にチェンジアップ、カーブなどを織り交ぜて六回以降は無安打投球を披露した。
同校は6日、今年1月に寮内で暴力行為があったことを認め、被害生徒に謝罪する文書を発表した。把握したと記した内容は4人の2年生が1人の1年生の部屋を個別に訪れて胸を叩くなどの行為。日本高野連は同校に対し、3月に厳重注意措置の案件としたことを5日に発表していた。
グラウンド外が騒がしくなる現状にも、右腕は「今まで仲間が支えてきてくれた。勝利という形で恩返しをしたいと思って自分を鼓舞していた」と動揺はなかった。19時29分の試合開始も「今まで経験したことのないような景色。入った瞬間にワクワクするような感じで」と甲子園のナイターという雰囲気を体感しつつ役目を果たした。
中井哲之監督(63)は試合前、暴力事案に初言及。「反省するべきことは反省してきて、この大会を迎えています」と神妙に語った。初戦突破で春夏通算80勝を達成し「今日はとにかくリラックスして笑顔でやろうと言った。にもかかわらず、僕の顔が厳しかったかなと。選手ありきの高校野球。よく頑張ってくれた」とナインを称賛した。広島の名門が一丸で頂点を目指していく。
