日本ハム 清宮幸V撃「最高の景色」1日で首位再奪首 3打席凡打に新庄監督「期待はしてなかったんですけど。許しましょう」
「日本ハム5-4ソフトバンク」(30日、エスコンフィールド)
ファンの願いがこもった打球が、紙一重でダイブする相手のグラブの先を抜けた。首位攻防の大熱戦を、日本ハム・清宮幸のバットが決めた。総立ちの観衆からの大歓声は「最高の景色でした」。三塁ベース上で千両役者の笑みがはじけた。
逆転を許した直後、1点を追う八回2死一、二塁。藤井の外角高め152キロを力強く捉えた。右中間を破る再逆転の適時三塁打。新庄監督も大興奮で両手をグルグルと回し、喜びを爆発させた。
悔しさを晴らした。前夜は九回に一発が出れば同点の場面で空振り三振。最後の打者となった清宮幸は「絶対取り返してやると思っていた」と燃えていた。ただ、眠れないほどかといえば「それはないっすね。爆睡してました」とニッコリ。天真らんまんな切り替えと、ここぞの集中力が勝負強さの源だ。
指揮官も凡退した第3打席までの打撃内容に苦言を呈しつつ、「フォーストの子、期待はしてなかったんですけど。許しましょう」と認めるしかなかった。
ソフトバンク戦の連敗も5で止め、1日で首位に返り咲き。ヒリヒリとした優勝争いの始まりにも清宮幸は「もう楽しむしかなくないですか?」と重圧はない。この日、カムチャツカ半島付近で起きた地震による津波の影響で、北海道でも2万人以上が一時避難した。「そういう人たちにも届いたのなら、本当にもう最高の試合だったんじゃないかな」。さらなる元気と歓喜を、そのバットで届けてゆく。





