「ロッテ１－２楽天」（２９日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　楽天が逃げ切り勝利で後半戦３連勝。代打・鈴木大が押し出し死球で決勝点をもぎ取るなど、適時打なしの勝利となった。

　１点を争う攻防が続く中、５回２死満塁の好機で三木監督は早期に勝負を仕掛けた。代打で鈴木大を送ると、「監督が早く仕掛けたので、その思いに応えたかったっていうのと、コブ（小深田）のことを考えたらね。勝負の世界とはいえ、３打席目で代えられるのはすごく本人としても悔しいと思う。そういう１打席をもらったので」と決意。通算１４４個目の死球となって、押し出しという形で１点を得た。

　六回には辰己が犠飛を放ってもう１点を加点。１点は返されたが、加治屋、西口、則本の中継ぎ陣で１点を守り抜いた。

　適時打なしで勝った大きな白星だ。鈴木大は「大きかったと思いますけどね、やっぱ先に点を取れたっていうのが。もうこの時期は勝てばいいっていうゲームになってきている。何とか頑張っていけば、まだ上が見えてくる位置にはいるので」とうなずき、「（宗山）塁もいいプレーあったし、大地だったり村林だったり。村林にしても満塁で凡打した後でもああやってマウンドに行けるのもいい光景。みんなやっている感じも見受けられる」とは三木監督。勝ちきった選手らをたたえ、一丸で浮上を目指していく。