天王寺 大阪桐蔭に大敗も四回に2得点の意地 今夏無失点の王者から初めて得点奪う

 さわやかな笑顔で試合後の記念撮影に収まった天王寺
 2回を無失点に抑えた大阪桐蔭・吉岡
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 「高校野球大阪大会・4回戦、大阪桐蔭16-2天王寺」(20日、くら寿司スタジアム堺)

 公立校の天王寺が四回に、大阪桐蔭から2点を奪った。

 意地を見せた。13点差と大差を追いかける四回。先頭の岡本侑樹外野手が内野安打で出塁すると、その後も失策と安打で無死満塁の大チャンスを作った。6番の西田の打席で、大阪桐蔭の2番手・石原が痛恨のボークを取られ、スコアボードに1点が刻まれた。今夏無失点を続けていた大阪の“横綱”から、野球では無名に近い公立校が初めて得点を奪った。

 天王寺の反撃は続いた。2死二、三塁から代打で登場した清田彰人内野手が左への適時打を放ち、さらに1点を加えた。スタンドが沸き立ち、清田は「ストレートでガンガン来ると思っていた。多少はボール球でも速い球を待っていた。思いっ切り振って(打球が)三遊間を抜けた瞬間、周りの声が『うわぁ』となって。自分も飛びはねそうになったけど、さすがにベースを回ってから落ち着いてガッツポーズをしました。本当に最高の瞬間でした」と喜びをかみしめた。

 天王寺は前日の19日に継続試合となった3回戦の佐野戦で、9回2死走者なしの再開からサヨナラ勝ちのミラクルを起こしたばかり。河島監督は「勝てないことが多くてすごく悔しい思いをした1年だったけど、そういった中で2回戦、3回戦を勝てたことが上出来なぐらい。大阪桐蔭さんに思いっ切りぶつかってこいと挑んで、2点を取れたのは本当に意地を見せてくれた」と、大敗でも大阪桐蔭から2点を奪った球児を誇らしげに語った。

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