小野6年ぶり16強進出 偏差値70超「科学探究科」で獣医師志望・丹野が2安打3打点「勉強も野球も頑張ってこその小野高校野球部」
「高校野球兵庫大会・4回戦、小野11-2網干」(19日、姫路ウインク球場)
努力の秀才球児がバットで気を吐き続けている。小野の丹野塁内野手(3年)が2安打3打点と大暴れ。「ファーストストライクから振っていけた」と積極的な姿勢で、チームを2019年以来の16強に導いた。
握って優秀なのはバットだけではない。ペンを持てば、偏差値70超えとされる進学コース「科学探究科」に所属する優等生。中学3年時に余命3カ月とされた飼い猫が、投薬治療で回復する様子を見て獣医師を志した。
目標は悲願の甲子園初出場と志望の国公立大獣医学部合格だ。朝は午前5時に起床して同7時からの朝練に参加。放課後は野球部の全体練習をこなし、帰宅途中に予備校へ通う。日付が変わる直前に眠りに就くまでハードな高校生活を送る。北垣賢高監督は「丹野は僕が3年間で一番ノックを打ってきた子。『朝練も打ってください』と言う」と努力家ぶりを明かした。
文武両道に価値を見いだす丹野にとって、今夏は集大成。「勉強も頑張って野球も頑張ってこその小野高校野球部。最後の大会は先生と甲子園に行きたい」と力を込めた。




