広島商 春の県王者・英数学館を撃破 プロ注目右腕・藤本攻略!6年ぶり夏頂点へ 西村主将「勝つことにこだわって」

 「高校野球広島大会・3回戦、広島商4-2英数学館」(17日、ぶんちゃんしまなみ球場)

 3回戦8試合が行われ、今春の選抜大会で8強入りした広島商が春の県王者・英数学館を接戦で下した。最速149キロを誇る、プロ注目右腕の相手先発・藤本を攻略。4併殺を奪うなど、堅守も光った。荒谷忠勝監督(48)も選手たちの戦いぶりを評価。6年ぶりの夏の甲子園を目指し、チーム一丸で突き進んでいく。

 3回戦屈指の好カードを広商らしい堅実な野球で制した。春の県大会を初制覇し、勢いに乗る英数学館に勝利し、4回戦へ進出。荒谷監督は「藤本君を攻略しないと甲子園で勝てないことは明白。やってきたことをやろうというだけでした」と謙虚に振り返った。

 相手先発の藤本は初戦を完封するなど、プロ注目の右腕。最速149キロの直球を武器とする好投手に対し、打線は束となって襲いかかった。初回1死三塁で三田桂慎外野手(2年)が右前適時打を放ち、先制に成功。同点の五回には小田健登内野手(3年)の適時内野安打で勝ち越すと、八回はスクイズで加点し、着実にリードを広げた。

 今春選抜の準々決勝で智弁和歌山に完封負け。全国レベルの直球に力負けした。そこからチーム全体で速球対策を実施。室内練習場の打撃マシンを150キロ近くに設定し、練習試合でも打席の前に立つなど、振り負けない打線を目指した。その効果もあり、打線は8安打をマーク。指揮官は「きょうも課題が出たので、まだまだ今からです」と気を引き締め直した。

 チームの強みでもある堅守も光った。4併殺を奪うなど、球際の強さを発揮。主将の西村銀士内野手(3年)は「野手が守備で盛り上げるしかないと思った。その結果が良いプレーにつながった」と胸を張った。

 次戦は19日に如水館と対戦する。「勝つことにこだわって戦っていきたい」と西村主将。6年ぶりの夏頂点を目指すチームに油断はない。

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