部員17人の高校に現れた怪力球児がサヨナラ弾 最後の単独出場の網干がコールドで初戦突破

 「高校野球兵庫大会・2回戦、網干9-2川西明峰」(10日、姫路ウインク球場)

 シード校の網干が川西明峰を八回コールドで下して初戦を突破した。

 4番・三浦駿外野手(3年)が圧巻のアーチを放って試合を終わらせた。4点リードの八回2死一、二塁で左翼ポール際フェンスを越える3ランをマーク。「打った瞬間、手応えはありました」。7点差に広げるサヨナラ本塁打となり、八回コールド勝ちを決めた。初回2死一塁でも中越えの先制適時二塁打を放つなど3打数3安打6打点と大暴れした。

 日々の筋トレがパワーの源になっている。自宅にはウエートトレーニングの器具をそろえ、練習後にはバーベルを担いで自身の肉体をいじめ抜く。スクワットは180キロを挙げるなどプロ並みの筋力を持つ逸材。怪力を生かして高校通算5本目で公式戦初となるアーチをかけた。

 兵庫県の県立高校再編によって2027年での閉校が決まっている網干。部員は17人で2年生は7人しかおらず、来年からは合同チームでの出場が決まっており、単独での出場は今年が最後となる。今春は1979年の創部以来初の県ベスト16まで勝ち上がった。「なくなってしまうので最後は良い成績を残したい」と三浦。網干として夏の兵庫に爪痕を刻む。

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