DeNA エース・東を支える山本祐大の思い バッテリーで立った連敗ストップのお立ち台はまさに原点「今いる姿を作ってくれたのは…」
「DeNA3-2中日」(1日、横浜スタジアム)
DeNAが連敗を4でストップ。エース・東の女房役を務めて3年になる山本が、この日は特別な思いでお立ち台に上がった。
突破口を開いたのは泥くさい一打だった。初回、2死満塁から蝦名が適時内野安打で32イニングぶりの得点を奪うと、続く山本は三塁強襲の2点適時内野安打を記録。「早い段階で得点を増やせたら、東さんも楽に投げられると思っていた」と気持ちでもぎ取った大きな2点となった。
また投げては東を粘り強く好リード。二回には2点を失ったが、同点、逆転は許さない。7回3安打2失点にまとめ、約1カ月ぶりの勝利をエースにもたらした。
投打のヒーローとして、2人きりで上がったお立ち台に特別な思いがあった。山本にとって、まさに原点。試合後には「(2人は)久々でしたね」と表情を緩ませ、「他のピッチャーと立つのもすごくうれしいですけど、やっぱ原点というか。今いる(僕の)姿を作ってくれたのは、東さんのやっぱ存在が大きかったので。うれしく思います」と胸の内を明かした。
23年から主にバッテリーを組み、同年には最優秀バッテリー賞を受賞。出場機会を得たきっかけは東の女房役だった。「いろんな人に支えられてきましたけど、やっぱ2023年ですかね。一緒に作り上げてきたものは僕にとって土台になっているので、(東は)特別な思いがあるピッチャーですよね」と感謝の思いは尽きない。
この1カ月間は東に白星がつかない日々だったからこそ、お立ち台での第一声は「東さんに勝ちもつきましたし」だった。互いに支え合うバッテリー。何度も話し合いを重ねて組み続けたからこそ、大きな1勝になった。




