巨人・阿部慎之助監督（４６）が３０日、首位・阪神との３連戦を前に「チャレンジャー精神」で臨むことを宣言。特に投手陣では西舘勇陽投手（２３）、井上温大投手（２４）、横川凱投手（２４）の若手３投手が先発予定とあって、巨人キラーの阪神・森下ら猛虎打線に攻めの姿勢で挑むことを求めた。

　阪神と３・５差の３位。７月１日からの３連戦は前半戦のヤマ場とも見えるが「本当のヤマ場はもっと先だと思う」と阿部監督。目先の勝利も大事だが、芽吹きつつある力の開花に重点を置く。

　野手では主砲・岡本の離脱もあるが増田陸、中山らに結果が出始め「どういう躍動をしてくれるのか。成功体験が必要だから」と阪神戦での活躍に期待。そして投手陣は、今季対戦打率・３５６、４本塁打と巨人戦で打ちまくっている森下をどう抑えるかが鍵となる。

　阿部監督は若手先発陣へ「打たれることもあるだろうが、どんどんいろんなことをチャレンジしてほしい」とゲキを飛ばした。勝負どころは秋に訪れる。それまでに投打のヤングＧが成長を見せられるか－。真夏の“伝統の一戦”が、その試金石となる。