ソフトバンク・山川が昇格即グランドスラム 49打席ぶりの一発「必死になってやってきた結果」「気持ち的にも打ててよかった1本」
「ロッテ3-6ソフトバンク」(27日、ZOZOマリンスタジアム)
ソフトバンクが逆転勝ち。1点を追う六回に佐藤直がバックスクリーンへ同点ソロ。八回、代打近藤の右前適時打と、1軍復帰した山川の10号満塁本塁打で5点を奪い試合を決めた。
八回、1点を勝ち越してなお2死満塁。山川が高々と打ち上げた一打はバックスクリーンへ達する10号満塁弾となった。5月27日以来1カ月ぶり、49打席ぶりの一発。ゆっくりとダイヤモンドを一周し、ベンチ前ではどすこいポーズも披露した。
「いい場面で出てよかったですし、最初の3打席、三振、三振、アウトっていう感じだったんで、気持ち的にもほんとに打ててよかった1本になりました」。3打席凡退した後に出た、大事な場面での一打に笑顔を見せた。
5試合19打数1安打と不振に陥り、16日に登録抹消された。以来、打撃投手の球を黙々と打ち込んできた。24日には頭を丸めて練習に登場。この日の再登録に向けて気合を示した。
久々の実戦。「試合というよりは、まずその前の段階。バッティング練習とか立ち姿とか、そういうのは今日よかった。落ちる前はバッティング練習もダメだった」と自信を持って試合に臨んだ。「1打席目は三振しましたけど、反応できた」と振り返った。
完全復活まで「もうちょっと欲しいですね。ここまでホームランが開くと、まぐれに近いので」と自重気味に言う。「あの状況でもう1点っていうところで、やっぱ必死になってやった結果ですね。明日も、ああいう打席を増やしていければいいと思います」。一歩一歩積み上げて、本来の姿を取り戻す。



