慶大が新人戦4連覇 23年夏の甲子園V導いた大村主将がチームけん引 将来は「塾高の監督になりたい」

 新人戦4連覇を飾った慶大ナイン
 新人戦4連覇を飾った慶大の(左から)鷲見、大村、清原
 新人戦4連覇を飾り喜ぶ清原(16)、大村(2)ら慶大ナイン
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 「東京六大学野球・新人戦・決勝、慶大1-0明大」(18日、神宮球場)

 新人戦の決勝が行われ、慶大が明大を下して4連覇を果たした。四回に暴投の間に先制すると、先発の鷲見旺宥(おうすけ)投手(2年・岐阜)が5回無失点と力投するなど虎の子1点を守り抜いた。立候補して主将を務めた大村昊澄(そらと)内野手(2年・慶応)がチームをけん引。23年夏の甲子園で慶応の主将として107年ぶりの優勝に導いたリーダーシップの持ち主が、今後の目標を明かした。

 真夏並みの暑さとなった神宮に青春の汗が流れた。4季連続の頂点に立った“フレッシュ慶大”がマウンド上に歓喜の輪をつくる。大村は外側からナインを包み込むように喜びの瞬間に加わった。

 「プレッシャーはかかっていたんですけど、結果を残せて良かった。先頭で声を出して活気を生むことを意識しました」

 たかが新人戦、されど新人戦-。大村には主将に立候補した理由がある。「2年後に(全体の)主将をやりたい。この代を引っ張っていくことにこだわりました」。23年夏に慶応の日本一をけん引したキャプテンシーは健在。今季の新人戦3試合は守備からの途中出場ながら、鷲見が「ベンチにいる、いないで雰囲気が全然違う」と明かせば、慶応Vメンバーの清原も「おのずとついていきたいと思わせてくれる」と存在の大きさを語る。

 さらに「塾高(慶応)の監督になりたい」と将来の夢を告白した大村。「(慶応監督の)森林さんに人生を変えてもらった。『恩送り』というか、自分も子どもたちの人生を変えられるような指導者になりたい」と熱い思いを明かした。

 まずはプレーヤーとして限界まで野球を全うする覚悟だ。甲子園Vのおごりはない。「(他大学は)いわゆる強豪校からいろんな選手が集まった集団。チャレンジャーになることも大切」。“エンジョイ・ベースボール”の旗頭が、神宮にも新風を吹き込む。

 ◆大村 昊澄(おおむら・そらと)2005年7月28日生まれ、19歳。愛知県出身。163センチ、68キロ。右投げ左打ち。小学2年から亀の子少年野球クラブで野球を始め、豊国中では愛知港ボーイズでプレー。慶応では1年秋からベンチ入りし、主将を務めた3年時は春夏ともに甲子園出場。慶大でのリーグ戦は未経験。

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