日本ハム・達 大谷翔平以来の白星デビューから無傷5連勝 恐縮「一緒にしないでくれって感じです」
「巨人1-4日本ハム」(17日、東京ドーム)
偉大な先輩に肩を並べた。七回途中1失点でつかんだ4勝目は、昨季のプロ初勝利を含めてデビュー以来無傷の5連勝。球団生え抜きでは13~14年の大谷に続く快記録だ。ただ、並んだ感想を問われた日本ハム・達は、堂々のマウンドさばきとは一転して「一緒にしないでくれって感じです」と、苦笑いで恐縮した。
序盤から制球に苦しみながら、粘り強く巨人打線を封じた。多彩な変化球を駆使して何とかしのぐと、四回2死一、三塁、七回1死一、二塁のピンチでは、いずれも149キロの直球で三振を奪ってみせた。
今季は全5試合で6回以上を投げ、失ったのは2点のみ。成長の要因を「まとまったからでは。毎回同じようなボールが投げられている」と分析する。その自信が「もう、ど真ん中に投げようと思って。割り切った時に修正できた」というこの日のような修正力につながっている。
東京ドームは初登板。達は19年3月、マリナーズ-巨人戦に出場した引退直前のイチローのレーザービームを生観戦したという。そんな思い出の場所で、今はメジャーを席巻する大谷が投手復帰した日に記録で並んだ。交代時に笑顔で右腕の胸をたたいた新庄監督は「完投して欲しかったね。完投できるピッチャーなので」と、さらに上を求めた。降板直後には唇をかみしめていた達は「いつでも完投、完封できるようなピッチャーになりたい」。その言葉を現実にするポテンシャルは、もう開花しつつある。
◆達が大谷以来!デビューから無傷5連勝 日本ハム・達が2022年9月25日・楽天戦でのプロ初登板から無傷の5連勝。昨季のプロ初勝利を含めたデビューから先発5連勝は、球団では13~14年の大谷翔平(現・ドジャース)以来。




