DeNA・山本“庭”で躍動 故郷に錦V打 スタンドに母と妹「カッコイイところ見せられた」
「オリックス0-4DeNA」(11日、京セラドーム大阪)
大阪市大正区出身。実家は京セラドームから「徒歩圏内」というDeNA・山本祐大捕手が“庭”で躍動した。三回無死一塁から決勝の先制適時二塁打。スタンドには母と妹が応援に駆けつけ、「ちょっとはカッコイイところを見せられたんじゃないかな」と照れ笑いを浮かべた。
「甘いボールを打ちに行こうと思って、頭を越えるかどうか分からなかったですけど、越えてくれたので良かったかなと思います」。息詰まる投手戦で、巡ってきた数少ない好機を確実に捉えた。正捕手としても先発のジャクソンら3投手を好リードし、完封劇を演出した。幼い頃から野球観戦に訪れ「すごく思い入れのある球場」という特別な場所。「ここで野球をやれてるのが幸せですし、ヒーローになれて幸せです」と笑顔を弾ませた。
今や球界を代表する捕手のひとりに成長。今季は高卒3年目の松尾も台頭し、スタメンマスクを譲る試合もある。「自分の中で刺激はありますし、負けないぞっていう気持ちでやっています。出ている限りは勝てるようにと思ってやっています」と山本。発奮材料に替え、自らのさらなる糧としている。
この日は阪神とソフトバンクが敗れ、交流戦首位タイに浮上。攻守の要が加速するチームの中心にいる。
◆交流戦、大混戦メモ 前日まで首位タイだった阪神とソフトバンクがそろって敗れ、DeNA、中日、広島が勝ち、5チームが5勝3敗でトップに並んだ。2023年の交流戦も今年と同様に大混戦となり、6月10日終了時点でDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックス、日本ハム、広島の6チームが6勝5敗で首位に並ぶ大接戦。この争いは全日程終了までもつれ、最後はDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスが11勝7敗で並んだが、得失点差でDeNAが優勝した。





