モイネロ 外国人&左腕最多18K→それでもソフトバンク痛恨サヨナラ負け 小久保監督「申し訳なかった」
「ヤクルト3-2ソフトバンク」(6日、神宮球場)
衝撃の奪三振ショーだった。ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手(29)が8回を3安打無失点に抑え、NPBの左腕では歴代最多となる18奪三振の快挙を達成した。「コントロールが良かった。相手が積極的にスイングしてきた。コーナーに攻められて、それが良かった」と淡々と振り返った。
相手打者が打席で困惑した表情を浮かべる異例のシーンが、何度も繰り広げられた。今季最速タイの155キロ直球が走り、カーブの落差はすさまじかった。初回先頭から2者連続三振後、四球を挟み、サンタナから7者連続三振で和田らの球団記録に並ぶ。三回まで九つのアウトが全て三振。先発全員奪三振も記録した。
17の空振りを含む計18三振の快投。18個は球団最多記録となり、NPBの歴代外国人投手でも最多だ。19奪三振のプロ野球記録を目前にして降板したが「それ(記録)は知らなかった」と全く興味を示さず。「自分はいいピッチングを続けるのが大事。シーズンは長い。記録うんぬんで投げるよりもずっとシーズン中、健康で長く投げるのが大事だと思う。あのタイミングで降りる決断をした」。そう平然と語る超優良助っ人ぶりも披露した。
ただチームは延長十回にサヨナラ負けを喫しリードを守れなかった。「モイネロに申し訳なかった」と小久保監督。それでも左腕が圧巻の投球で球史に名を刻んだ。





