長嶋茂雄さん「巨人軍は永久に不滅です」「長い間、皆さん、本当にありがとうございました」引退スピーチ全文

 国民的スーパースターで「ミスタープロ野球」の愛称で親しまれた巨人・長嶋茂雄(ながしま・しげお)終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。89歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は次女三奈さん。後日、お別れの会を開く。戦後日本、高度経済成長期の象徴的存在だった。娯楽のまだ少なかった時代、巨人の「4番・サード」として、光り輝いていた。勝負強い打撃、華麗な守備、走る姿もまた、格好良かった。もらった感動、元気、勇気、笑顔は数え切れない。ありがとう、ミスター。安らかに。

  ◇  ◇

 昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来、今日まで17年間、巨人軍ならびに長嶋茂雄のために、絶大なるご支援をいただきまして、誠にありがとうございました。

 皆さまから頂戴いたしましたご支援、熱烈なる応援をいただきまして、今日まで私なりの野球生活を続けてまいりました。今ここに、自らの体力の限界を知るに至り、引退を決意いたしました。

 振り返りますれば、17年間にわたる現役生活、いろいろなことがございました。その試合を一つ一つ、思い起こしますときに、好調時は皆さまの激しい大きな拍手を、この背番号3をさらに闘志をかき立ててくれ、また不調のとき、皆さまの温かいご声援の数々の一つに支えられまして、今日まで支えられてきました。

 不運にも、わが巨人軍はV10を目指し、監督以下、選手一丸となり、死力を尽くして最後の最後までベストを尽くし戦いましたが、力ここに及ばず、10連覇の夢は破れ去りました。

 私は今日、引退をいたしますが、わが巨人軍は永久に不滅です。

 今後、微力ではありますが、巨人軍の新しい歴史の発展のために、栄光ある巨人が、あすの勝利のために、今日まで皆さま方からいただいたご支援、ご声援を糧としまして、さらに前進していく覚悟でございます。

 長い間、皆さん、本当にありがとうございました。

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス