ソフトバンク・王貞治球団会長「とにかく追いつき追い越せっていう思い」「(00年日本S)本当のこと言うと勝ちたかった」【一問一答】

 弔問を終え自宅を出る王貞治氏。左は次女・三奈さん
 無言で自宅に戻る長嶋茂雄さん(撮影・吉澤敬太)
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 ソフトバンクの王貞治球団会長(85)が3日、肺炎のため89歳で死去した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督を悼んだ。長嶋さんの自宅に弔問に訪れ、巨人で通算106回のアベック本塁打を放った盟友を「特別な存在」と感慨深げに明かし、沈痛な面持ちを浮かべた。王会長の一問一答は以下の通り

  ◇  ◇

 -長嶋さんが亡くなった。

 「2004年からずっと(病気と)闘ってきた長嶋さんの姿を見ている。何であれだけ世の中のために尽くした人が、ああいう苦労を味わわなきゃいけないのか。本当に前向きな取り組みをしていたし、苦しいリハビリを率先してやっていた。全てを乗り越えるという姿勢を持って。野球をやっていた時もそうでしたけど、退くということのない人生だったと思う」

 -チームを2人で引っ張った。

 「(長嶋氏は)打てなくても落ち込むわけじゃないし。打ったからって偉そうにするわけでもない。はっきり言って不思議な存在でした。私も長嶋さんがいて、やっとホームランが打てるようになって少しずつ比較されるようになった。少しずつ近づいてるなっていう感じ(があった)。自分なりにもっと近づきたかった。とにかく追いつき追い越せっていう思いでプレーしてましたね」

 -2000年には監督として日本シリーズで対戦した(※巨人が4勝2敗でダイエーを倒して日本一に)。

 「私たちも何とか実現したいって思いを持ってました。それがちょうど区切りのいい2000年。本当のこと言うと勝ちたかったんですよ。だけどジャイアンツは強かった。長嶋さんが思い描いてきたチーム、ピッチャーも強かったし、バッターも強かった」

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