見守る清原和博氏 次男の慶大・勝児“神宮デビュー”は四球「第一歩としては良かった」

 3回、歓喜の表情でナインを迎える慶大・清原
 スタンドで観戦する清原氏(撮影・佐々木彰尚)
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 「東京六大学野球・新人戦、慶大4-2法大」(2日、神宮球場)

 東京六大学の春季フレッシュトーナメントが開幕し、慶大が4-2で法大に勝利した。西武、巨人などで活躍し、プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(57)の次男・勝児内野手(1年・慶応)が“神宮デビュー”。父が見守る前で四球を選び、大学野球での第一歩を刻んだ。明大は5-3で立大を下した。

 神宮で紡がれてきた清原ファミリーの新たな物語が幕を開けた。場内のムードを高める「清原くん」のアナウンス。慶大ベンチがよく見える一塁側スタンドから祈るように父が見つめる中、ゆっくりと打席へ向かった。

 出番は4-2の八回だ。2死三塁から代打で登場。「後ろにつないで、チーム全体で追加点を取りたいという気持ちでした」と3-1とバッティングカウントをつくると、5球目も冷静に見極めた。神宮初打席は好機を拡大する四球で出塁。和博氏からは「いつも通り『頑張れ』と言われた」といい「この球場で試合がしたい思いが強かったので、第一歩としては良かった」とうなずいた。

 慶大では昨年まで兄・正吾さん(22)がプレー。大学から硬式野球に挑戦した異色の経歴ながらリーグ戦で4番を務めた兄からは、真っ赤なリストバンドを譲り受け着用した。くしくも正吾さんも4年前のこの日に新人戦で公式戦初出場。兄は右飛だったことを知ると「出塁したので僕の勝ちかな」と笑いを誘った。

 ベンチ最前列で積極的に声を出す姿も見せた熱い男。父と兄を追い、努力と結果を積み重ねる。

 ◇清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年5月1日生まれ、20歳。東京都港区出身。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。幼稚園年長からオール麻布で野球を始め、慶応中では世田谷西シニアでプレー。慶応では1年秋からベンチ入りし、23年夏の甲子園では代打で出場して107年ぶり優勝を経験。50メートル走6秒5、遠投90メートル。

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