智弁和歌山V王手 元阪神ジュニアの1年生左腕・井本が好投4回2安打0封 中谷監督「立派」
「春季高校野球近畿大会・準決勝、智弁和歌山8-1滋賀学園」(31日、さとやくスタジアム)
今春センバツ準Vの智弁和歌山にフレッシュな新戦力が頭角を現した。1年生左腕の井本陽太投手が公式戦初登板初先発で、4回2安打無失点。「どんどん押していけると思った」と、堂々の無四球投球を披露し、2022年以来3年ぶりの優勝に王手をかけた。
初回、二回と三者凡退の立ち上がり。得意球のカーブと最速132キロながら制球に自信を持つ直球で、テンポよく凡打を築いた。渡辺、宮口ら右の上手投げが主戦を張る中で、目先を変えられる左腕が台頭。中谷仁監督(46)は「立派に投げてくれた」とたたえた。
小学6年時に阪神タイガースジュニアでプレー。阪神・上本1軍打撃コーチらから指導を受け、コースに投げ分ける重要性を教わった。「どんな変化球でもストライクが取れる」。“虎の血”が入った逸材が名門で躍動する。
◇井本 陽太(いもと・ひなた)2009年7月12日生まれ。15歳。和歌山県和歌山市出身。183センチ、80キロ。左投げ左打ち。投手。小学1年時に宮セネタース少年野球クラブで野球を始め、日進中では橿原磯城シニアでプレー。智弁和歌山では1年春の県大会からベンチ入り。