DeNAが5割復帰!佐野3安打1打点 オースティン「本当に愛しています」母と義理の母に届けたV撃2打点
「DeNA4-2広島」(11日、横浜スタジアム)
見守ってくれる母へ、この日の活躍は届いただろうか。ピンクのアイテムをまとったタイラー・オースティン内野手が先制打を放てば、5番・佐野恵太外野手も「しっかりと活躍した姿を見せられるように頑張りたい」と快音で続く。ありがとう-の言葉と一緒に、元気な姿でDeNA勝利を呼んだ。
主導権を握ったのは初回だ。2死二塁からオースティンが先制適時打を放つと、送球間に一気に二塁へ。好走塁で好機を演出すると、佐野も中前適時打で続いた。さらに三回にもオースティンの適時二塁打で追加点。お立ち台に上がった助っ人は来日できていない母、義理の母へ「本当に愛しています」と笑った。
宮崎、筒香らベテランが2軍調整中。佐野も開幕直後からなかなか状態が上がらずに苦しんだが、3試合連続打点を挙げるなど状態は上向きだ。数日前にYouTubeで福留孝介氏の語る「勝負強い打撃をするためには」を参考にした。また母の日に今季3度目の猛打賞も記録し、「本当は長打がほしい」と次なるステップを見据えた。
広島・広陵高から明大と寮生活で離れた親元。父から「入寮した夜、母さんが泣いていた」と大人になってから聞かされた。母、家族みんなでかなえた夢の続きに今がある。「貯金をたくさん作れるように頑張りたい」。勝率を5割に戻し、13日から首位・阪神戦へ。勝負強い中軸二人がバットでけん引する。




