健大高崎が決勝進出 石垣完全復活!負傷左脇腹「もう大丈夫」自責1の7回7K 今秋ドラ1候補、NPB&メジャー7球団が視察
「春季高校野球群馬大会・準決勝、健大高崎10-2前橋育英」(3日、高崎市城南野球場)
健大高崎が7回コールドで前橋育英を下して決勝に進出し、関東大会出場を決めた。今秋ドラフト1位候補の最速158キロ右腕・石垣元気投手(3年)が、今春センバツ準決勝の横浜戦以来となる公式戦登板。NPB7球団、メジャー1球団のスカウトが視察した中で、7回3安打2失点(自責1)、7奪三振と好投した。
剛球は健在だ。「(センバツ後)ずっと調子は悪かった」と本調子ではないながら、崩れるそぶりはない。石垣は泰然として腕を振った。
スカウトのスピードガンで最速151キロを計測した直球を軸に、カーブやフォークも有効活用。四回には直球を被弾したが「スーパークイックで詰まらせようと思ったんですけど、少し甘く入ってしまった」と修正点は明確だ。今春のセンバツ直前には左脇腹を負傷したが「もう大丈夫」と完全復活を強調した。
センバツは準決勝で横浜に敗れた。左打者が並ぶ打線に対し救援で4回2/3を3失点。右腕は「スイングが強くて失投を仕留められる」と痛感。以降は「左打者の内角直球」をテーマに取り組んできた。この日は「(左打者の)4番の原田選手には良い感じで投げられた」と手応えも得た。
巨人の大場スカウトは「力感なく強い球が投げられている。夏が非常に楽しみ」と話し、オリックスの岡崎スカウトは「いろいろ試しているように見える。(1位で)いくかいかないかの選手」と言及。評価は不変だ。
「何の大会も勝ちたい。1位で関東大会に行けるように」と石垣。勝負の夏へ、状態を上げていく。
◆石垣 元気(いしがき・げんき)2007年8月16日生まれ、17歳。北海道登別市出身。180センチ、79キロ。右投げ両打ちの投手。市立西小1年時に「柏木ジュニアーズ」で野球を始め、西陵中では「洞爺湖シニア」に所属。健大高崎では1年春からベンチ入り。今春センバツの準々決勝・花巻東戦で大会最速を更新する155キロを記録。50メートル走6秒2、遠投110メートル。





