「中日３－２阪神」（１日、バンテリンドーム）

　中日が接戦を制して阪神に同一カード３連勝。勝率を５割に戻した。先発の三浦が５回２失点で粘り、嬉しいプロ初先発初勝利だ。

　先発の三浦は立ち上がりから走者を背負うもしっかりと粘った。四回に坂本の適時二塁打で先制されるも最少失点で切り抜けた。味方が逆転した直後の五回に佐藤輝に同点ソロを浴びたが、勝ち越しは許さなかった。

　すると野手陣が応えた。五回２死一、三塁から一塁走者の上林がスタートを切り、一、二塁間に挟まれるトリックプレー。阪神・小幡の猛追から全力で逃げる中、山水走者の岡林が間一髪で先にホームベースを踏んだ。

　以降はリリーフ陣が無失点リレーでバトンをつなぎ、１点リードを守り切った。三浦はプロ初勝利を手にした。

　井上監督はテレビインタビューで「初勝利か！という話をして。思いも強かったでしょうし、あと１球踏ん張ってくれと願いが通じた」と語った。「動かないと。機動力を駆使していかないと、他のチームより得点力が低いと揶揄される球団ですから」と明かす。

　お立ち台で「この先もマウンドに上がってチームの優勝、日本一に貢献できるように」と語った三浦。来日初セーブのマルテは「これからも頑張って行きます」とファンに誓った。ホールドをマークした近藤は「チームの役に立てるように」と力を込めた。