日本ハム・伊藤 自己最多13K!連敗3で止めた120球熱投で今季初星 新庄監督「丁寧にずっと九回まで投げられている」
「楽天2-5日本ハム」(8日、楽天モバイルパーク)
これぞエースという姿だった。冷え込む夜のマウンドに、日本ハム・伊藤大海投手は最後まで半袖で立ち続けた。代打・伊藤を152キロの直球で空振り三振に仕留めて試合を終わらせると、大きくほえた。プロ入り後自己最多の13奪三振、120球の2失点完投で今季初白星だ。
二回に浅村に先制2ランを被弾。そこから尻上がりに調子を上げた。「慎重に行きすぎた部分があったけど、ホームランで逆に大胆になれた。割り切っていけた」。最速154キロを計測した直球を軸に三振の山を築いた。四回に万波の2ランで追いついてからも、打線は再三の好機にあと1本が出ず。そんな中、同点の八回に背負った1死一、二塁も宗山と小深田を打ち取ってピンチ脱出。3点を勝ち越してもらった九回は「全然、行く気満々だった」と志願して3人で締めた。
新庄監督も大黒柱の働きを称賛。「丁寧にずっと九回まで投げられている、その精神面の良さが出た試合」とうなずき、「投げるタイミングもいいし、体力もあるし。後ろ髪もなびいていたし(笑)」と目尻を下げた。
伊藤は今季初先発だった1日のソフトバンク戦は5回5失点。チームの開幕連勝を3で止めていた。今度は連敗を3でストップ。「カード頭の大事さも改めて1週間考えた。そこを体現できてよかった」と、仕事を果たした充実感をにじませた。チームは再び貯金1。エースの快投から、また上昇気流に乗っていく。





