東海大札幌 何もかも正反対の双子、兄・太田勝心&弟・勝馬 勝利への思いは一致

 1回、中前打放つ東海大札幌・太田勝心(撮影・山口登)
 1回、先制の中前打を放つ弟の太田勝馬(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球・1回戦、東海大札幌7-6日本航空石川」(23日、甲子園球場)

 優しい兄とやんちゃな弟。甲子園のグラウンドでそのまんま、を表現した。話題の双子が1回戦突破の原動力となった。

 強豪・東海大札幌の3、4番。3番を打つ兄・太田勝心外野手(3年)は「親友みたいな。ずっと一緒だったので」と兄弟の距離感を説明する。

 まずは初回1死二塁から左打ちの勝心が中前打でチャンスをお膳立てすると、その後、二、三塁となったところで続く右打ちの弟・勝馬内野手(3年)が中前の先制適時打だ。

 ハイライトは九回。乱戦の1点ビハインド。2死一塁の大ピンチで、兄はフルカウントから四球を選ぶ。そして弟が同点打を左前へ。

 勝心は「自分はおとなしい感じ。弟はいつもおちゃらけてます」と正反対の性格がこの場面、落ち着き払った四球でチャンス拡大となり「オレに回せ」と兄に声を掛けた弟の、劇的な一打に結びついた。

 性格に加え守備は外野と内野、打席の左右は「野球を始めたころから(分かれていた)」とここも正反対。ただ「切磋琢磨(せっさたくま)して励まし合ってきた」(勝馬)という兄弟が目指すところは「2人で活躍して勝ちたい」とピタリ、言葉がそろった。

 ◆太田勝心・勝馬(おおた・まさむね、しょうま)2007年10月15日生まれ、札幌市出身。(兄・勝心)172センチ、78キロ。右投げ左打ち。外野手。(弟・勝馬)173センチ、83キロ。右投げ右打ち。内野手。ともに小学2年で野球を始め中学では札幌東リトルシニア。ここでも勝馬が4番で勝心がその前後を打った。勝心は50メートル走6秒7、遠投不明。勝馬は同6秒9、同85メートル。

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