広島商 打倒・神奈川に闘志 初戦は21世紀枠で初出場の横浜清陵 荒谷監督「集中して一戦必勝で」

 対戦が決まり握手を交わす広島商の西村主将(左)と横浜清陵の山本主将(代表撮影)
 抽選会に臨む広島商・西村主将(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・組み合わせ抽選会」(7日、オーバルホール)

 第97回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われ、広島商(広島)は第4日の第1試合で横浜清陵(神奈川)と対戦することが決まった。昨夏の選手権大会では広陵が3回戦で東海大相模に敗れ、広島商は昨秋の明治神宮大会決勝で横浜に惜敗。荒谷忠勝監督(48)は一戦必勝のスタンスを崩さず、広島県勢として神奈川県勢への連敗ストップを誓った。名門校が1931年以来94年ぶりの頂点を狙う。

 今年こそ、古豪復活に挑む。広島商は21世紀枠で初出場の横浜青陵と激突。荒谷監督は「対戦相手が決まって、選手も練習に身が入る」と足元を見つめた。過去に練習試合の対戦もないが「(相手は)21世紀枠に選ばれたように選手たちがいろいろ考えていて、まとまりがあるチームだと思う」と印象を語った。

 広島県勢として、借りを返す一戦にもなる。昨夏の選手権大会は広陵が出場し、3回戦で東海大相模に敗れた。広島商は昨秋の明治神宮大会決勝で横浜に3-4で競り負け、あと一歩及ばなかった。

 神奈川県勢相手に悔しい結果が続く、直近の傾向。指揮官は「目の前のゲームに集中して一戦必勝で。その結果、リベンジという結果になればいい。そのためにも一戦必勝で、いい準備をするだけです」と謙虚な姿勢の中、“打倒・神奈川”への闘志ものぞかせた。

 その実現に向けた手応えもある。昨秋は31年ぶりに中国大会制覇。明治神宮大会では東海大札幌、敦賀気比に勝利して決勝に駒を進めた。西村銀士主将(2年)は「投手を中心とした守りが武器。その流れを攻撃に持ってくることができたからこそ、神宮大会準優勝という結果になった。その強みを生かし、甲子園で戦っていきたい」と誓った。

 冬場の練習では走塁面に注力。相手の隙を突く走塁は広島商の伝統でもある。「次の塁を狙う姿勢は、すごく意識して取り組んできた。チーム全体として、失敗を恐れずやっていきたい」と貪欲なチャレンジを貫く。

 「対戦相手が決まったので、広島に帰って練習から意識を高めて取り組んでいきたい」と西村主将。94年ぶり2度目のセンバツ制覇へ、広商ナインが夢舞台で躍動する。

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