侍ジャパン・石井 1回0封2Kデビュー「こんなに真っすぐに差されるとは」150キロ台連発、12球で三者凡退
「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025、日本代表5-0オランダ代表」(5日、京セラドーム大阪)
野球日本代表「侍ジャパン」は5日、京セラドーム大阪でオランダ代表と強化試合第1戦を行い、5-0で快勝した。高専出身選手として初めて代表入りした阪神の石井大智投手(27)が八回から登板し、1回無失点2奪三振の侍デビューを果たした。2連覇の懸かる来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け新戦力を見極めるため、今回の2試合は若手中心のメンバーで臨む。第2戦は6日に京セラドーム大阪で行い、ロッテの種市篤暉投手(26)が先発する。
京セラドームに名前がコールされると、割れんばかりの拍手と歓声を浴びた。石井が自身初の侍ジャパンのマウンドを楽しむかのように、ゆっくりと舞台へ向かう。「シーズンとは違った、いい緊張感で投げられた」。魂の12球。オランダ打線を完全に封じた。
3点リードの八回。出番が巡ってきた。初球は代打のトムシャンセンにあいさつ代わりの150キロ直球をど真ん中へ。最後は153キロの高め真っすぐでバットに空を切らせた。続くクロースも空振りで2者連続三振。「こんなに真っすぐに差されるとは思っていなかった」。ボールはバットのはるか上を通過するほど、浮き上がるように伸びていた。
あっさりと三者凡退。「今回、選んでいただいたのは光栄なこと。今後につなげていきたい」。虎のセットアッパーが世界に通用することを証明してみせた。仕事を終えると、ポンポンッとグラブをたたき、ベンチ前では緊張の糸がほどけたように笑みがこぼれた。
ここまでの野球人生は決して順風満帆だったわけではない。中学で辞めようと思ったこともあった。秋田工高専では甲子園出場なし。独立リーグで鍛錬を積み、阪神にはドラフト8位で入団した。
それから努力を重ね、1年目から中継ぎとして台頭。今ではチームに欠かせない存在となっている。高専出身選手として初の代表入りを果たし、結果でも示した。「もっともっと良くなっていくと思う」。サクセスストーリーは終わらない。





