オリックス・宮城 開幕へ貫禄4回無失点「全球種もっとレベルアップできる」3・5侍J強化試合先発「いい経験に」
「練習試合、オリックス3-1ロッテ」(26日、SOKKENスタジアム)
2年連続開幕投手を務めるオリックス・宮城大弥投手(23)が26日、「2025みやざきベースボールゲームズ」のロッテ戦に先発し、4回3安打無失点と上々の調整ぶりを示した。3月5、6日に開催される「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025 日本-オランダ」(京セラ)での代表にも選出されている左腕。同5日の初戦に先発予定で、代表での快投に向けて準備を整えた。
まだ調整段階の時期だ。それでも上々の0封ピッチ。宮城は「無失点だったのでプラスかと」。順調な仕上がりに貫禄すら感じさせた。
テンポよくリズムを作る。四回こそ2死一、二塁のピンチを招くも安田を初球の直球で一ゴロに打ち取った。終わってみれば4回3安打無失点。3奪三振無四球で、48球で投げ終えた。
光ったのは右打者の内角を突くクロスファイアで「それは一つの武器」。20日・セガサミーとの練習試合に続く今春2度目の対外試合登板。強いて修正点を挙げるなら、やや抜け球があった点で「修正できればと思います」と改善していく。
今春キャンプではブルペンの投球数など調整も任された。自身は投球の着地時に右足の負担を減らすため、スパイクの歯の長さなど工夫も重ねる。そんな左腕の投球内容に岸田監督は「いろいろ試しながら投げていたんでしょうけど良かった」とうなずいた。
2年連続の開幕投手へ向けて、今後は侍ジャパンでのマウンドが待ち受ける。オランダとの強化試合は、3月5日の初戦に先発予定。「いい経験にして」。代表での時間も自分の肥やしにする考えだ。
まだ上を見るエースが力強い。「全球種、もっとレベルアップできると思うし、もっと低い球、強い球を意識して」。約1カ月後に迫る開幕。左腕の準備に抜かりはない。




