長嶋茂雄氏 渡辺恒雄氏との思い出を明かす 「若い頃は打者はなんで三塁に走らないんだと、全くの素人でした」
昨年12月19日に98歳で死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆・渡辺恒雄氏の「お別れの会」が25日、都内ホテルで行われた。
巨人オーナーとして球界にも大きな影響力を与えた渡辺氏。巨人や球界関係者を含め、各界から多数の参列者が訪れた。
お別れの会に参加した巨人関係者のコメントは以下。
▽長嶋茂雄・終身名誉監督「ついにお別れの時がやってきました。野球がご縁で、私は若い頃からお付き合いさせていただきました。当時の渡辺主筆は『打者はなんで三塁に走らないんだ』と、野球には全くの素人でした。ただ時が経つにつれ、かつての野球素人の域は超えられ、ルールはもちろんのこと、プロ野球の憲法といわれる野球協約までマスターされました。傍にはいつも山のような資料があったといいます。ご存命であれば、今はファンの皆さまと一緒に叫ぶでしょう。『早く三塁ベースを回ってホームに戻って』。天国からも大好きなジャイアンツを見守ってもらいたいです」
▽王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長「渡辺さんは、亡くなられるまで自分の思いを貫き通した人でした。敵もできたでしょうし、色々もめたこともあったでしょうけど、男として自分の人生を生き抜いた人という感じがしています。本当にありがとうございましたという言葉しかありません。ご冥福をお祈りします」
▽原辰徳・前監督(オーナー付特別顧問)「本日は渡辺主筆の色々な軌跡、生きざまというものを展示で見せていただき、私自身も主筆との思い出を色々と思い出しました。主筆は、私ごときの話でも本当によく聞いてくださり、私も一生懸命、話しました。そして主筆はご自分の番になった時には、非常に丁寧に話をしてくださった。本来の会話とはこういうもの、と感じたものです。プロの厳しさや社会人としてのモラル、政治経済など全て教えていただきました。私が最も影響を受けた師です」
▽阿部慎之助監督「お別れの会に参会し、改めて、渡辺主筆の球界発展への熱意、ジャイアンツへの愛情を感じました。キャンプも今日で終了し、いよいよあと1か月ほどで2025年シーズンが始まります。秋には必ず主筆に日本一の報告ができるよう、チーム一丸で戦っていきます」





