キャンプ終盤にさしかかる時期に激震が走った。オリックスは２１日、山岡泰輔投手（２９）にコンプライアンス違反の疑いがあることが判明したことを発表した。

　１７日に山岡のオンラインカジノ利用に関する情報を入手したＮＰＢより調査依頼を受け、１８日に山岡と面談。そこで過去に、海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営する、ポーカーゲームのトーナメント大会に参加していた事実を把握した。

　その後同日夜に、ＮＰＢにその事実を報告。ＮＰＢはその報告内容を精査した上で２０日、ＮＰＢの顧問弁護士が直接、山岡をヒアリングした結果、オンラインカジノの利用の事実を確認したという。ＮＰＢはオリックスの発表を受けてのリリースの中で、山岡はオンラインカジノについて違法だとは思っていなかったということと、利用したオンラインカジノは野球を含むスポーツを対象にしたものではなかったとしている。

　球団としては山岡に対し、違法性の認識の有無に関わらず、社会的影響力の大きいプロ野球選手としての自覚を欠いた行動であったという見解を伝えた。球団からの指摘を受けた山岡はこの日、大阪市内で警察に対し今回の事案に関する相談を行ったという。

　山岡に対しては当面の間、活動の自粛を命じており、正式な処分等は決まり次第改めて発表する。また、球団は今後も警察及びＮＰＢに協力して対応していく構えで「関係各所の皆様及びファンの皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしますことを心よりおわび申し上げます」とした。

　◇山岡　泰輔（やまおか・たいすけ）１９９５年９月２２日生まれ、２９歳。広島県出身。１７２センチ、６８キロ。右投げ左打ち。投手。瀬戸内高、東京ガスを経て、１６年度ドラフトでオリックス１位指名。多彩な変化球を武器に１年目から活躍。１９年には勝率第１位となりタイトルを獲得した。昨季までの１軍通算成績は１６３試合出場、４３勝４５敗３セーブ１４ホールド、防御率３・３５。