今秋国スポで7イニング制導入 高野連理事会で決定 来年度の甲子園で導入か議論重ねる
日本高野連は21日、大阪市内で理事会を開き、9月28日から滋賀県で開催される第79回国民スポーツ大会高等学校野球競技(硬式の部、軟式の部)において7イニング制を導入することを決めた。タイブレークは八回からで五回終了時10点差以上のコールドゲームは適用される。
「7イニング制など高校野球の諸課題検討会議」からの提案によって、同大会での導入が決定した。「まず取り組んでみようというところで決めさせていただいた。なんらかの情報を集める必要がある」と井本事務局長。7イニング制での試合時間、投手の球数などのデータ収集、出場校や運営側の意見も集めるなどして検討会議の議論の参考資料とする。
また、国民スポーツ大会は順延なしで4日間のタイトなスケジュール。過去にもあった天候不良による試合消化不良で優勝校が決まらないケースを避けられる可能性が高まることに加え、秋季大会の日程と重なる都道府県の出場校部員の健康面に配慮することを導入の理由に挙げた。今後は3月4日の国民スポーツ大会委員会での審議を経て最終決定。正式に決まれば国民スポーツ大会の実施要項にルールが明記される方針となっている。
「高校野球を未来につなげていく中で環境の変化にどう対応していくが大事」と井本事務局長。検討会議では12月に、来年度の春、夏の甲子園で導入するのか、それとも来年度は導入せずに先延ばしとするのかという結論を出すことを目標に、議論を重ねていく。



