つば九郎「いつかいなくなったらそらをとんだとおもって」大人気ブログ昨年の投稿が話題に 3日の更新では絵馬に「けんこうだいいち」

 ヤクルトは19日、球団マスコットのつば九郎の担当者が亡くなったことを発表した。

 訃報を受け、ネットではショックを受けるファンが続出した。フリップ芸がおなじみだったが、毎日ひらがなでつづるブログ「つば九郎ひと言日記」も大人気だった。更新は、6日に体調不良で休養が発表される前の3日でストップしたまま。絵馬には「けんこうだいいち」、「にほんいち」の言葉が記されていた。

 また、SNSでは昨年3月5日の投稿も話題に。つば九郎はグラウンドに残した自身の足跡の写真とともに「いつか、いつのひか、このあしあとのさきに、つばくろうがいなくなったら、そらをとんだとおもってくいださい」(文面まま)と記していた。

 SNSでは「ブログも止まってたなあ」、「ひそかに読んでるブログの更新が止まっていると思ったら…」、「なにか想いがあったんだね」、「ブログはずっと残していただきたく」、「泣ける」など、追悼の声が寄せられた。

 この日、球団は「これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します」と悼んだ。その上で「今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします」と説明した。

 つば九郎は1994年4月9日に神宮球場でデビュー。愛くるしい見た目とは裏腹に舌鋒(ぜっぽう)鋭く世相や野球界を斬るフリップ芸で屈指の人気マスコットに。五回終了後に行われるヘルメットを空中で回転させてかぶることに挑戦する「空中くるりんぱ」も人気となったが、これまで成功はなかった。毎年の契約公開も反響を呼び、今季は1月28日に年俸6万円プラスヤクルト1000の飲み放題でサインしていた。

 その人気は球団の枠を超えて、日本プロ野球界でナンバー1といえるマスコットに。他球団の選手との交流や現役時代3度の3冠王に輝いた落合博満氏とのほっこりするやりとりなども話題となった。

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